鳥獣被害は営農意欲の減退、耕作放棄・離農の増加、さらには森林の下層植生の消失等による土壌流出、希少植物の食害、車両との衝突事故等の被害ももたらしており、被害額として数字に表れる以上に農山漁村に深刻な影響を及ぼしています。

平成29年度の野生鳥獣による農作物被害額は164億円であり、野生鳥獣による農作物の被害は年々深刻化しています。

これまで、その被害を防ぐため、電気柵や音などの手段を用い野生鳥獣から農作物を守るための対策を講じて来ました。

しかし、費用面や管理面での負担が大きいことに加えて、農業従事者の高齢化が進み、野生鳥獣から農作物を守ることは、大変な苦労を伴うものとなっています。

当社は、農業従事者の負担の軽減を目的とし、レーザー光による害獣駆除効果の高い新商品を開発しました。
軽量コンパクトで高齢の方や女性でも簡単に設置が出来、電気柵等より低価格で効果の高い装置です。
光果敵面は、24時間365日、農作物を鳥害獣から守ります。

本製品は、農林業や鉱工業、日常の生活空間に出没するイノシシ、ニホンザルなどの獣類やカラス、ハトなどの鳥類のうち、作物や園地に被害を与えたり、生活環境を著しく悪化する糞尿や喧噪、事業活動を傷害する営巣など、容認が困難な被害を及ぼす程度の鳥獣に対して、本能的に嫌がる波長のレーザー光を可能な限り穏やかに照射することで、出没忌避を図る画期的な装置です。

鳥類には赤レーザー、獣類には緑レーザーが忌避効果があることは関係学会などで報告されていますが、そのレーザー光が鳥獣に照射されるだけでなく、周辺環境や施設を移動して照らすだけでも、鳥獣が驚き容易には接近してこないことが当社の実験で確認されました。

人と鳥獣類の共生を願うものですが、生活や産業活動に深刻な問題を及ぼすに至っては、少しでも穏やかに危害を加えることなく鳥獣を「追払う」ことが求められます。 本製品は、こうした鳥獣被害を改善・解消するために開発されたレーザー光応用装置です。

レーザー光の特徴

垂直(上下)方向に約 15 度の広がりで作られた線(ライン)状の光が、回転の際に鏡に反射することによって、本体を中心に全周 360 度に照射されます。(一瞬にして 360 度照射するわけではありません)

線(ライン)状の光による上下方向、回転動作による左右方向、直進性による遠近方向のレーザー光照射による広範囲で死角の少ない対象空間が得られます。

レーザー光は空間内では直進しますので、直接見ることはできません。物体を照射した時に発生する反射光が随時移動することにより、見ることができるようになります。

また、視覚内に照射された場合は、強い刺激が発生します。 金属以外のものに反応し、金属でも動いていれば反応します。

レーザー照射図

レーザ照射方向に光源をひとが直視する施設等のないようにする。 直視する可能性のあるときは、直視しないように十分に注意喚起すること。

動体センサー感知範囲図(本体を上から見た図)

いのしし、鹿などの害獣は山、森、林から獣道(けものみち)を経て、田畑に侵入して来ます。
「光果敵面」を田畑と獣道(けものみち)の境界に設置し、レーザー光線の照射で害獣の侵入を防ぎます。
※「光果敵面」のレーザー光線は、周囲360度 垂直(上下)方向に約15度の広がりで到達します。

静岡県
イノシシにさつまいもの苗を荒らされましたが、早期に「光果敵面」を設置出来ましたので、収穫への影響を最小限に抑えることが出来ました。本当に助かりました。

京都府
昨年、さつまいもの収穫直前に被害に会いました。ワイヤーメッシュで囲っていたにもかかわらず、それを持ち上げて入っていました。今年は「光果敵面」を設置したおかげで、今のところ大丈夫そうです。

千葉県
たけのこをイノシシから守るために、昨年までは電気柵を利用していましたが、枯葉がかかったり管理が大変だったので、「光果敵面」を紹介されて設置してみました。
軽いので設置も簡単で、管理も楽そうです。

光果敵面スペック

型式WB701KA
レーザーモジュールグリーン 波長 532nm 200mW
レッド  波長 650nm 250mW
安全基準クラス 2M
内臓バッテリー リチウムイオンバッテリー
本体寸法 W(幅) 約160mm × D(奥行き)約180mm × H(高さ)約250mm
質量 1.4kg
動体センサー 感知範囲 半径8m 水平360度
タイマー設定15分停止、30秒稼動の間欠運転
レーザー光拡散角度 垂直方向 15 度
入力電圧 DC(直流) 5V ~ 38V

※ 改良のため、主要機能および形状などは変更する場合がありますので、ご了承ください。
※ ステンレス取り付けプレート以外(本体のみ)の寸法・重量になります。

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